わんぱっくファミコンまんが


 ファミマガでおなじみ徳間書店が刊行していたゲーム系漫画雑誌「わんぱっく」に掲載されていたゲーム漫画です。

スペランカー
スペランカー

 主人公がたいそうひ弱なことで有名な「スペランカー」もしっかりコミック化。アーケード版はそうでもなかったようですが。
 で、漫画のほうは何やら主人公らしきキャラと怪しげなモヒカンが。

ジャッカル
ジャッカル

 主人公の名前は「良(リョウ)」で、お供の名前は「ジャッカル」だそうです。疑問も持たず2人で探検していますが、読者だけがものすごい違和感を持ちながら読みつづけます。ジャッカル。モヒカン。
 ちなみに、主人公の父親は洞窟探検中の落盤事故に遭い死亡。

「ジャッカル、きさま!」
「ジャッカル、きさま!」

 「ジャッカル、きさま!」
 裏切りました。タイトーFCソフト「たけしの挑戦状」を彷彿とさせる壮絶な裏切りです。ちなみにモヒカンは主人公「良」の父親のお供でもあり、同じく裏切ったそうです。ひどいモヒカンだ。
 この後は、洞窟が崩れていくなかお宝に目のくらんだモヒカンが圧死。主人公は無事脱出しておしまい、でした。

鳥人一体拳
鳥人一体拳

 こちらはカラテカの漫画。うそ主人公「拳(けん)」が、空手の秘伝書を守りつつ「マリコ姫(これは本当)」を助けるお話です。元のファミコン版ではゲーム開始時に構えて後ずさりすると崖からおちてゲームオーバーになるというネタだけでここ10年くらい引っ張っているようです。そんなにおもしろいかなあ。トゥームレイダーでもプリンス・オブ・ペルシャでも似たような死に方するけどなあ。
 ちなみにワタシはクリスマスプレゼントがこの「カラテカ」でした。ありがとうパパ、最高ダヨ(血涙)。
 漫画では、ラスボスらしき弁髪のオッサンがゲーム中最強とうたわれる鷹との強力な連携攻撃で攻めてきます。こんな「南斗人間砲弾」のような技はもちろんゲーム中では使いません。この後、主人公は大切な秘伝書を投げつけ相手がひるんだ隙にオッサンを倒します。

カラテ…力
カラテ…力

 なんでこんなうそ漫画なのかと思ったら、カラテカではなくてカラテ力でした。どうりで違うと思ったよアハハ。だまされた。
 他にもスポ根仕立てにされている任天堂DSソフト「バレーボール」や、殺人チームと呼ばれる集団を相手にフェアプレイで対峙するアイレムFCソフト「10ヤードファイト」などネタの宝庫でした。
 かつてファミリーコンピュータマガジンで連載していた「あこがれてエンジェル!」の作者「みなづき由宇 (ものたりぬ)」も執筆していました。さすがに子供向け雑誌なためえっち度は控えめでしたが、水浴びや異形によるセクハラなど、基本はしっかり押さえているところはさすがです。本人のページでは、「あこがれてエンジェル!」のキャプ画像なども掲載されているので、興味のある方は是非ご覧あれ。
 現在も現役でマリオを描きつづけている「沢田ユキオ」も、マリオ以外の漫画をいろいろ描いていました。もちろんオチも例のごとくメチャメチャです。それでも随所にマリオぽいものが出てくるのは、本当にマリオが好きなんだなあと感心させられます。生涯現役でぜひ頑張って欲しいものです。